はじめに
こんにちは!
システム事業部のaoです。新卒で入社して3年目になります。
現在、ネットワークチームに所属し、社内およびクライアントのネットワーク設計から保守まで担当しております。
今回は、先日合格したCCNAの合格体験記を書いていきます!
CCNAとは
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は世界最大のネットワーク機器メーカーであるCisco Systemsが提供する資格です。CCNAを取得することで、ネットワークの基礎知識およびCisco機器(ルーター、スイッチ、アクセスポイント)に関するスキルを証明できます。
出題内容と割合は以下の通りです。
出題範囲 | 割合 |
---|---|
ネットワークの基礎 | 20% |
ネットワークアクセス | 20% |
IPコネクティビティ | 25% |
IPサービス | 10% |
セキュリティの基礎 | 15% |
自動化とプログラマビリティ | 10% |
参考:https://learningnetwork.cisco.com/s/ccna-exam-topics
試験時間は120分でした。
CCNAを取得しようと思ったきっかけ
1年ほどネットワーク業務に携わっていましたが、業務でよく使う技術を中心に理解していったため、基礎的な知識が断片的に身についていました。知識を整理し、自信をつけるために受験しました。
また、福利厚生の「STEP BY YOU」により、自己負担無しで受験できました。(詳細は後述します。)
CCNAの受験料は、46,860円(2024年4月時点)とIT系の資格試験の中では非常に高額ですが、経済面での重荷が消え、受験の後押しになりました。
STEP BY YOUとは
スタイル・エッジでは、社員の成長を支援する「能力開発応援制度:STEP BY YOU」を導入しています。
この制度は、カンファレンス参加、書籍購入支援、資格取得支援、スクール受講の4つの柱で構成されています。
社員は関連するカンファレンスやセミナーへの参加費用、技術書や専門書の購入費用、資格試験の受験料、スクールの受講料を全額補助されます。
個々の成長が会社全体の発展に繋がると考え、社員一人ひとりのスキル向上を全力でサポートしています。
※内容は2024年7月時点のものです。
CCNAの勉強方法
本格的に勉強した期間は、約3.5ヶ月です。
使用した参考書とサービス
- 1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版
- 基礎からわかる!CCNA最短合格講義
- Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応(以下、黒本)
- ping-t(有料版) ※ping-tとは、IT系の様々な資格に対応したWeb問題集です。
「1週間でCCNAの基礎が学べる本」を読み、黒本にチャレンジしたところあまり解けませんでした。
こちらの本は、CCNAの出題範囲の約3割程度がわかりやすく記載されていると感じましたが、出題範囲の全てをカバーしているわけではないように思いました。
そこでより詳しく説明している「基礎からわかる!CCNA最短合格講義」を読み、知識量を増やしながらping-tを中心に問題を解き始めました。
黒本がping-tよりも難易度が高く感じたため、より深く学びたい時は黒本を使っていました。
最終的に、ping-tは4周、黒本は1.5周程度、勉強していました。
試験勉強中に意識していたこと
どうしても、試験勉強に切羽詰まると出題率の低い箇所の学習は後回しにしてしまいがちです。
しかし、今回の受験は知識を整理して業務で活用できるようにし、自信をつけるためのものだったので、出題頻度の低い単元でも、業務で必要とする箇所は重点的に勉強するようにしました。
例を挙げると、CCNAではルーティングの優先順位やスイッチの設定の出題率が高い一方で、DHCPやNATの出題率は低いですが、業務で必要な知識なので諦めないようにしていました。
また、実際の機器を触った方が理解が一気に進むのでおすすめです。
CCNAの勉強期間には、業務にてCiscoスイッチでセグメント分けの構築を行う機会がありました。CCNAの範囲であるVLANやACLを実機で設定することで理解を深めることができました。
結果
最終的に、模試の得点率が90%になった状態で受験しました。本番は、76%程度で合格しました。
実際に受験してみて思ったこと
問題文が理解しづらい
他の方の合格体験記にもある通り、全体の約20%は直訳的で読み取りづらい文章になっており、問題の意図を理解できませんでした。
Cisco機器の設定で使用する用語は英語が元になっています。用語をそのまま覚えるのではなく、日本語でイメージして覚えておくことが大事だと感じました。
コマンドシミュレーション問題(LABO問題)
コマンドシミュレーション問題は、和訳に不自然な箇所があり問題の意図を理解することに時間がかかったり、長いコマンドを打った後で削除しようとすると画面が固まってしまう場合があることを認識しておいた方が良いと思いました。
また、いつコマンドシミュレーション問題が出題されるかわからないので、時間配分が難しいです。私の場合、1問目のコマンドシミュレーション問題に時間をかけすぎてしまい、2・3問目をきちんと解ききることができませんでした。
わからない問題は諦めて飛ばす覚悟が必要だと思いますが、1度回答した問題は見直せないので注意が必要です。
本番の受験環境
今回の試験では、PearsonVUEからオフライン受験で申し込みました。試験中のメモは、紙ではなくホワイトボードとペンを使用します。普段と違う道具を使うため、不安な方はそれらの道具を用いて練習しても良いかもしれません。
私が受験した際は、最後の問題を解いて、次へ進むボタンを押した瞬間に結果が表示されました。心の準備が必要だと思います。
(他の方の合格体験記では、結果が表示されなかったパターンもあるらしいので、人によるかもしれません。)
CCNAを勉強してよかったこと
理解が足りていなかった基礎的な部分を学び直すことができました。
ネットワーク構成の設計や検証する際にとにかく「第何層」かを意識する癖がつきました。OSI基本参照モデルやTCP/IPモデルを用いて「なぜこの挙動なのか」という理解が早くなったと思います。
最後に
ネットワークは奥深いですが、CCNAを取得できたことでネットワーク知識に少し自信がつきました。
今後は、CCNAと業務で培ったオンプレの知識を生かしてクラウドにも挑戦していきたいと思っています。
スタイル・エッジでは、一緒に働く仲間を絶賛大募集しています。
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