はじめに
こんにちは!システム事業部のChunです。弊社技術ブログの運営委員をしており、社内の魅力を発信するため、ネタ探しの日々を送っています。
そんな私が社内チャットでネタを探していたある日、ふと画面をスクロールする指が止まりました。目に入ってきたのは「輪読会」というワード。 どうやらプロダクトチームの有志が同じ本を読み、その内容について意見を交わしあっているという情報を入手しました。
これは面白そう!さっそく実際に会を主催している社員にインタビューしました! 今回はインタビューを通して得られた輪読会のリアルな実態をご紹介いたします!
なぜ彼らは輪読会を行っているのか?それはどのように行われているのか?
私はその謎を解明すべくAmazonの奥地へと向かった──────
新進気鋭の主催者メンバー!輪読会やってみたレポート!
インタビューした方
1人目
ごっちゃんさん(新卒2年目)
RaKKaR(医業向け顧客管理システム)のバックエンドエンジニア
2人目
みのみのさん(新卒4年目)
LeadU⁺アルファ(士業向け顧客管理システム)のプロダクトオーナー
───さっそくですが、 お二人が輪読会の実施に至った経緯について教えてください!
ごっちゃん:
チームで振り返り会を実施した際に、メンバー間で技術的な知見が偏っているよね。との意見が出たことがきっかけでした。
知識の差を埋めるために施行錯誤した結果、今持っている知識のアウトプットだけではなく、新しい知識のインプットもできる輪読会をやってみよう!となり、実際に開催してみました。
みのみの:
ごっちゃんたちRaKKaRチームが輪読会をしていることを知ってやってみようと思いました。
もともと私は開発メンバーに技術以外のことも磨いていってほしいなという思いを持っていたんです。システム事業部が掲げる「技術がないエンジニアになるな、技術しかないエンジニアになるな」という言葉に共感していて、どうすればチームビルディングのことなどをみんなに伝えられるかなと考えていました。
そんな時、RaKKaRチームが輪読会をしていることを知り、これなら実現できそう!と思いメンバーに提案したところ、賛同の声が多かったので実施に至りました。
───チームの知識水準を高めることが目的で始まったのですね。続いて、選んだ書籍とその選定理由について教えてください!
ごっちゃん:
実施し始めたころは、まずは輪読会に慣れようということで、読みやすいビジネス書を中心に選出していました。ちょうど慣れてきたころに大規模なリファクタを行う予定があったので、「リーダブルコード」、「良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門」を読み合わせて備えよう!という理由で選んでいます。その後もマネジメントに関する本など多岐にわたるジャンルで行っています。
みのみの:
アルファチームでは「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」という本を選びました。
スピード感が求められるプロジェクトのため、各タスクに使っても良い時間や優先順位を開発メンバーにも意識してもらう必要がありました。そこでスクラム開発をチームに導入しようと思い、私が読んだ中で一番分かりやすく体系的に説明しているこの本を選びました。
───実際に輪読会を開催してみてメリットはありましたか?
ごっちゃん:
プロダクトのソースコードについてチームのメンバーみんなで気軽に話し合う機会を作ることができました!
技術書の輪読を行った際は、本の内容と業務をリンクさせて話すことがよくありました。例えば、輪読会中に「リファクタするときはこういった観点も大事だね」や「あのメソッドの書き方は良くないね」といった話で盛り上がったり、コードレビューの際に書籍の内容を引用して説明を行ったりするようになりました。
みのみの:
私たちのチームでも、輪読会は日々の業務を振り返る良い機会になっています。本の内容を具体的な業務に置き換えて意見を交わすことで内容の理解度も深まっているなと感じています。
あとはメンバーの学習意欲をかきたてられたことですね! 読もうと思ってつい積んでしまっている本って誰しもあるじゃないですか(笑)
みんなで読もう!という流れができたので、そういった本を読む機会が作れたなと思います。
───なるほど、業務での経験を踏まえて議論できるのは、社内で行うからこそですね!では、輪読会を実施する上で意識していることはありますか?
ごっちゃん:
輪読会への参加ハードルを下げることですね。任意参加でROM専でもOK!という形式をとっています。
また、輪読会当日の朝にどこまで本を読めたのかアンケートをとっています。この結果をもとに議論の範囲を決定しているため、本を読み切ることができなかったメンバーも罪悪感を持つことなく参加してくれています。
本を読むことを義務にしてしまうと、精神的な負担になりますし、読み終わることが目的になって内容が頭に入りにくいですよね。参加者にとって無理のないペースで本を読み進められるように輪読会を開催することが重要だと思います。
みのみの:
その場の議論を大事にすることです!
輪読会の進行をファシリテーションが上手なメンバーに任せています。同じ人が話しすぎたり、一度も話さない人がでないよう進めてもらい、参加メンバー全員で話ができるようにしています。
また、メンバーの出社日が揃うタイミングで会議室に集まって実施しています。 座席もメンバーの性格を考えて話しやすい位置に座ってもらっていますね。
よく話す人とよく話す人の間に挟まると、話すことが苦手な人でも話しやすいみたいです!
───ごっちゃんさん、みのみのさん、本日はありがとうございました!最後に、輪読会の将来的な展望や、今後取り組みたいことがあれば教えてください!
ごっちゃん:
チームを越えた輪読会もやってみたいですね!全く別の業務をしているメンバー同士で本の内容について意見を交換するのも新しい発見がありそうです。
また、今後チームに入ってくる後輩に向けた輪読会も実施したいです。どんな本を読めばいいのかだけでなく、先輩がどんなことを考えているのかを伝えられる機会になりそうです!
みのみの:
輪読会を通して知識の標準化をすすめ、チーム全体のスキルアップを目指したいです。
また、本やセミナーで紹介されるノウハウをそのまま自分たちのプロダクトに適用できるとは一概には言えないと思っています。正解がないプロダクト開発の中でもチームの中で自分たちで話し合って共通認識を持ち、目指していく方向を揃えられる機会にしていきたいです!
おわりに
以上、輪読会やってみたレポートでした!
インタビューする前は、輪読会ってなんだろう、一人で読むのと何が違うの?と思っていましたが、その実態はスキルアップやチームビルディングにつながる素敵な取り組みでした!
スタイル・エッジには輪読会をはじめとして、社員自身がスキルアップやチームビルディングのために「やってみよう!」と思ったことを実施できる文化があります。
今後も、どんなメンバー発信の取り組みが行われるか楽しみです!
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